第26回参議院議員通常選挙(2022年)医療、社会保障等についての政見アンケート
第26回参議院議員通常選挙にむけた医療、社会保障等についての政見アンケートを実施
当会ではこのほど、第26回参議院議員通常選挙にむけて、奈良県選挙区に立候補を予定する方々に「医療、社会保障等についての政見アンケート」を実施しました。
※この記事は2022年6月15日に掲載しました。その後、6月17日、6月22日に追記しました。
1.趣旨
給付抑制と負担増が推し進められた医療や社会保障において、度重なる制度変更のもと、医療・介護などの現場での困難が続いています。少子高齢化が進行する日本にあって、財政問題ともかかわって医療をはじめ社会保障の行く末や制度の問題はつねにきわめて重要な国政の課題となっています。
当会会内でも、現在の医療や福祉、社会保障のあり方について議論を重ね、政府や関係方面へ要望などを行っているところです。加えて、一昨年からの新型コロナウイルス感染症のまん延により、医療だけでなく国民生活は大きな影響を日々、受けています。
そこで、保険医の立場から、社会保障としての医療や税制など、またそれをとりまく国のあり方と関連して原発・憲法など、今後の日本の行く末を考えるうえで重要な課題について、これからの国政を左右する地元政治家の考えをこの機に聞き、当会会員・関係者の参考とします。
とりあげている諸課題が、当面する選挙で積極的に論じられること、その一助となることを期待しています。
2.実施要項
アンケートは当面する参議院選挙に向けて、公示前に実施することにしました。
(1)対象者: 当面する参議院選挙で奈良県選挙区に立候補予定を表明した方。2022年6月8日時点で当会が連絡先等を知り得た方を対象とし、その後に新たに判明した方もできる限り対象とします。
(2)質問項目: (別項を参照)
(3)回答方法: 質問用紙の回答欄に記入しての返送を求めています。回答は、郵送またはファクシミリ、eメール、郵送などで受け付けます。記述回答は任意の様式でも可としました。
(4)回答期限: 質問1~15(選択回答部分)6月13日(月)17時、質問16・17(自由記述部分)6月21日(火)15時として、協力をお願いしました。
(5)結果の取り扱い: 当会のホームページに掲載します。なお、回答が期限に間に合わない場合や協力されない場合は、当方のわかる範囲で理由を添えてその旨を掲載します。
選択回答部分は、機関紙(奈良保険医新聞)号外に掲載し当会会員等の読者へ配布します。
当会ホームページへの回答掲載や記載の修正等は、締切以降の回答到着分・連絡分等についてもできる限り反映します。
質問項目
【1】次の各質問(1~15)は、選択肢を選んでいただきます。
あてはまるもの一つだけに○をしてください。
賛否をお尋ねしていますが、「どちらかといえば」「やむを得ず」など消極的な賛成や反対の場合もありうると存じます。「その他」とせず、できるだけ「賛成」「反対」のいずれかを選択してください。各項目の回答への補足がありましたら、「【2】[質問17]」の記述回答でお願いします。
【質問1】 私たちは一昨年から新型コロナウイルス感染症の脅威に直面し、今も厳しい毎日を過ごしています。感染症対策が不十分であったこれまでの政策の転換が不可欠ではないでしょうか。医療費抑制・保健所削減をやめて医療・公衆衛生体制の拡充強化へすすむことについてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問2】 高齢化等に伴い医療・介護など社会保障費は制度が現状のままでも増大します。このいわゆる「自然増」は必要な経費ですが、国の予算編成にあたり毎年のように抑制を図る方針が立てられ、給付削減か負担増の制度改定が繰り返されています。この社会保障費「自然増」の抑制をやめることについてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問3】 後期高齢者医療の制度改定で75歳以上の窓口負担1割を2割に引き上げる法改定がおこなわれ実施が10月に迫っています。再度の法改定や特別措置などにより高齢患者に過度の負担を強いる引き上げを実施しないことについてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問4】 多くの地方自治体が子どもの医療費無料化の制度を実施しています。国の制度として中学卒業までの実施をめざし、当面は就学前の子どもの窓口負担を無料化することについてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問5】 妊産婦の医療費無料化についてはどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問6】 診療報酬は医療従事者の報酬のみならず、患者さんが受ける保険診療の内容や水準を規定するものです。診療報酬における不合理改善と大幅な引き上げについてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問7】 奈良県は医療費適正化計画で、奈良県だけが他府県と異なる(より低い)診療単価を設定する「地域別診療報酬」導入検討に言及しており、かねてより財務省が同制度の活用を論じているところ、一昨年にはコロナ禍の医療機関の減収補填にも同制度を利用する意見を厚生労働大臣へ提出しました。仮に実施されれば地域医療に深刻な影響を及ぼすと危惧します。地域別診療報酬についてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問8】 危機的な状況にある歯科技工士の待遇改善のため、歯科診療報酬の補綴(ほてつ)(入れ歯や歯のかぶせ等)技術料を引き上げることについてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問9】 消費税10%の負担は景気や国民生活において、日々、重い負担となっています。コロナ禍のもと極めて甚大な打撃を受けた日本経済の再生のためにも、その軽減が望まれます。消費税の税率引き下げについてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問10】 保険医療機関ではかねてより消費税の「損税」負担が問題です。その解決のため保険医療への消費税に「ゼロ税率」を適用することについてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問11】 マイナンバー制度のもと、国民の個人情報が統一的に1つの個人番号のもとで政府が収集・管理できる方向へと向かっています。医療ではマイナンバーカードを健康保険証代わりに使用する扱いが始まりました。しかし、個人情報の自己コントロール権の法定保障が未確立のうえ、政府だけでなく民間への利活用も想定されています。マイナンバー制度の抜本的見直しと医療への利用拡大を止めることについてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問12】 CO2削減・カーボンニュートラルの国際的要請のもと、再生エネルギー大幅拡大とあわせて原発の使用継続を要するとの議論があります。原発の再稼働・新増設をやめて、「原発ゼロ」の実現へすすむことについてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問13】 核兵器を非合法化し、その廃絶と被爆者援護を掲げる「核兵器禁止条約」が発効しました。我が国政府は参加を表明していません。日本の核兵器禁止条約への参加についてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問14】 沖縄県民の民意を尊重して、辺野古の米軍新基地建設を中止することについてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【質問15】 九条への自衛隊追記や緊急事態条項の新設など憲法改定をめぐる議論があります。憲法改定についてどうお考えですか。
{賛成・反対・その他}
【2】次の2つの質問では、ご意見を記述いただきます。
【質問16】 上記1~15までの質問に関連して補足のご意見がありましたら、お聞かせください。(まとめて800字程度まででお願いします。記載なしでもけっこうです)
【質問17】 上記までの質問の事項に限らず、おもに医療・社会保障等についての貴台のご政見を自由に記述いただくご回答も承ります(最大4000字程度まで)。
結果(質問1~15)
質問1~15までは選択回答として、6月13日15時までの回答をお願いしておりました。
回答結果を一覧表にして掲載します。PDFファイルを下記のリンクからご覧ください。
▽回答(1~15)(6月15日時点)
なお、後日に寄せられる回答があれば、可能な限り追加して掲載する予定です。
▽回答(1~15)(6月17日、改訂版へ差し替え)
→回答の追加がありましたので差し替えました(6月17日)。
質問16~17の自由記述部分は、回答は任意で、6月21日17時までの回答をお願いしています。こちらも期日が到来しましたら、結果をこのページに追記、掲載します。 →掲載しました(6月22日)。
結果(質問16・質問17)(6月22日追記)
記述回答を求めた質問16および質問17の回答を掲載します。
これらの質問への回答は任意としており、6月21日17時までの回答をお願いしました。
【質問16】への回答
それぞれの氏名のリンク(PDF)をご覧ください。リンクのない方は回答がありませんでした。氏名読みの50音順に掲載。
いおく美里氏(立憲民主党)(回答なし)
北野伊津子氏(日本共産党)
佐藤啓氏(自由民主党)(回答なし)
冨田哲之氏(NHK党)
中川たかし氏(日本維新の会)(回答なし)
中村麻美氏(参政党)
【質問17】への回答
それぞれの氏名のリンク(PDF)をご覧ください。リンクのない方は回答がありませんでした。氏名読みの50音順に掲載。
いおく美里氏(立憲民主党)(回答なし)
北野伊津子氏(日本共産党)(回答なし)
佐藤啓氏(自由民主党)(回答なし)
冨田哲之氏(NHK党)(回答なし)
中川たかし氏(日本維新の会)(回答なし)
中村麻美氏(参政党)
おことわりとお礼
※ 今回のアンケートでは、政党を対象とはしませんでした。全国保険医団体連合会(保団連)が政党アンケートを実施し全国保険医新聞に掲載します。また、保団連・2022年参議院選挙特設ページにも掲載されます。
※ 奈良県保険医協会は来る参議院選挙において、いずれの立候補(予定)者および政党・政派も、団体としては推薦も支援もいたしません。選挙においては中立で、これは従来からの立場です。
なお、当会会員個人の政治活動は当然に自由であり、団体の立場とは峻別しています。本アンケートの依頼に際しても明示しました。
選挙間近の多忙なところ、ご協力いただいた関係各位に、厚く御礼を申し上げます。
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