奈良県保険医協会

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講演会・シンポジウム

「奈良県保健医療福祉研究集会」

 奈良県保険医協会では、平成4年(1992年)から、毎年1回、奈良県保健医療福祉研究集会を開催しています。
本研究集会は、その名の通り、保健医療福祉に関わる、その時々の大きな話題をテーマに、医科・歯科医師(会員を含む)、医療従事者、各種団体と県民の皆さまと一緒に勉強し、意見交換をする会です。具体的には、テーマに関わるアンケートを事前に行い、その結果を発表します。そして講師を迎えて、テーマに関わる講演会と、シンポジウムで話題提供をしたうえで、参加の皆さんと討論します。
毎回、多くの方々が参加され、貴重な意見を頂き、奈良県保険医協会活動の糧となっています。
第13回では、教育関係者や保護者の方々を実行委員に迎え、会を作り上げる事が出来ました。
以下に、第1回からの開催日とテーマを載せます。

第1回 1992年9月23日
『今、子供のこころと体が危ない!』

第2回 1993年9月26日
『みんなで考えよう、高齢者の在宅ケアー』

第3回 1994年11月6日
『デンマーク福祉をとおして奈良をみつめる』

第4回 1995年11月26日
『残された限りある日々を輝いて生きるために、ター ミナルケアを考える』

第5回 1996年11月10日
『人間らしく老いるために、岐路に立つ在宅介護とその現状』

第6回 1997年11月19日
『呆け老人と共に生きる』

第7回 1998年11月1日
『どうなる公的介護保険』

第8回 1999年11月28日
『食を科学する』

第9回 2000年11月23日
『どう変わった介護の現場』

第10回 2001年11月23日
『介護保険1年半を振り返って』

第11回 2002年11月24日
『高齢者医療の今後』

第12回 2003年11月30日
『子どもの救急医療を考える』

第13回 2004年11月3日
『考えよう、21世紀の子ども達の未来~今子どものからだと心が危ない~』


 今回から、奈良県保険医協会の定期総会冊子をひもとき、歴史をざっとみてみます。
「協会の活動の大きな柱は、地域住民の医療や健康管理、福祉、老人対策、母子対策などに、一番地域と密着している開業保険医が先頭に立って改善運動をする事である」と唱われています。その地域と密着した地域医療改善運動の一環として、1992年9月23日に第1回奈良県保健医療福祉研究集会が奈良県新公会堂で開催されました。この時は、県民、保健師、養護教員、学校、保育園関係者向けに、「今、子供の心とからだが危ない」をメインテーマに、公開シンポジウムが行われました。記念講演として、岡山大学歯学部講師の岡崎好秀先生が「ライフサイクルから咀嚼を考える」をテーマに話されました。第1回では、100名近くの参加があり、参加者の利便性を考え、託児所が設けられました。「開催は、初めての事であり、役員がスライド係り、事務局は勿論役員の医院の職員も総出で、協力し合って努力して大成功であった、医療や福祉に関係している色んな職種の人たちと接する中で感じた事は、それぞれのパートでは充実した活動がなされているが、お互いの連携が円滑に行われにくい」と記されています。
保健・医療・福祉に関かる諸問題を、我々医師・歯科医師は現場の人間として、その是正を行政に訴えかけねばなりませんが、その際、それらに関わる種々の専門家と連携していかねばなりません。そうした人々の貴重な意見を聞き、より充実した議論の上で、それらの問題を解決していきたいと思います。そういう意味で、本研究集会の意義は大きいと考えます。
第2回は、「319名の参加で、会場を埋め尽くした」と記されています。

(つづく)(2005年7月4日掲載)