奈良県保険医協会

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第55回定期総会開催にあたり

 奈良県保険医協会は第55回定期総会を12月13日(日)に開催する。この1年の活動を振り返ってみる。

激動の2020年、こんなことがあった
 今年は新型コロナウイルス(COVID-19)に日本、いや全世界が翻弄され続けた1年であった。1月下旬に国内(奈良県)で初めて感染者が確認された。またたく間に患者が増え、2月下旬からは大規模イベントの自粛要請、全国一斉休校、4月に入り全国に緊急事態宣言が出され、医療機関にも大きな影響が及んだ。
 コロナウイルス患者の治療を行う基幹病院のほか、一般病院・診療所も日々感染リスクの不安にさらされながら診療を続けるが、緊急事態宣言発令により特に歯科、小児科、耳鼻科等で受診抑制が起こり大幅な減収となった。
 奈良県でもコロナウイルス患者の病床確保のため、基幹病院を中心に急性期の病床が不足し、緊急以外の手術や治療を延期せざるを得なくなるなどの問題が起こった。
 国政では安倍首相が辞任し菅首相に交代したが、安倍政権の踏襲どころか、早速学術会議の任命拒否などの暴走が始まっている。

協会の活動
 コロナ禍の影響で、新点数検討会はじめ様々な行事も中止、または規模縮小を行わざるを得なかった。その中でもインターネット(zoom)を利用した会議、新点数検討会の動画配信、会員へのコロナ対応お見舞い金等可能な範囲での活動、支援等を行った。
 東京での中央集会等はwebでの参加も可能となり、奈良からもメッセージボート写真での参加やweb視聴などに参加し、運動を盛り上げている。
 この秋からは毎年好評の「クイズで考える私たちの医療」や患者署名の取り組みもスタートしている。年末に向け高齢者医療費負担増など様々な改悪が行われる可能性がありこの動きを食い止めるためにも待合室キャンペーン運動をすすめている。

未来を見据えた活動を
 組織活動では未入会者訪問を電話での入会勧奨や資料送付に切り替え、新たな入会者を迎えている。
 定期総会では今年度の活動を振り返り、来年度の活動について会員各位の忌憚ないご意見をお聞きしたいと考えている。会員の要望に添い、多くの会員が参加し、益々活気ある奈良県保険医協会にして行く所存である。会員各位のご支援もお願いしたい。

【奈良保険医新聞第458号(2020年11月15日発行)より】

主張

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