奈良県保険医協会

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会員のための共済制度、上手に利用しよう―年金、グループ保険、募集再開の休業保障も順調

 今年も、協会の共済制度の普及がスタートした。保険医協会の共済制度は、保険医年金と保険医休業保障共済保険とグループ保険の3本柱から成り立っている。この三つをうまく組み合わせれば、将来と現在の大部分の保障が可能だ。
 保険医年金は積立金が1兆円を超える日本で最大級の私的年金で、保団連が決算を点検しながら委託先の生命保険会社が運用している。複数の保険会社に委託することによりリスクを分散し、予定利率は年1.259%と、超低金利の時代に魅力あるものとなっている。
 保険医年金は、1口1万円から最高30口30万円まで毎月積み立て、将来、10年・15年・20年の期間を選択して運用利息とともに年金で受け取ることができる。年金開始時期は80歳までで任意に決めることができる。5年以上掛ければ60歳にならなくても、年金として受け取ることも可能。
 積立途中でも資金需要があれば積立金の一部または全部を1口単位で、それまでの運用利息とともにいつでも一時金として受け取ることができる。毎月の掛金負担を抑えたいなら解約せず1口単位で「掛金中断」もできる。
 このように自由度が高い。開業医には、開業・子弟の教育・医院のリニューアル・リタイア・老後等々、一般サラリーマンとは異なる年齢での人生の節目とそれによる資金需要があり、予定変更もある。そんな個々の保険医のライフプランにあわせて利用できる。受取時の税金が心配なら毎年少しずつ解約することもできる。
 グループ保険(団体定期保険)は、先生の万一に遺された家族のための保障で最高4000万円(年齢により制限あり)まで加入できる。その特徴はきわめて割安な保険料で保障が得られること。活用しない手はない。掛け捨てだが、1年更新のため毎年決算し、剰余が生じれば配当金として加入者に還付する。
 休業保障は制度発足後40年、会員相互扶助の精神で制度を運営し、休業時の保障はもちろんのこと加入時から満期まで保険料が変わらない。加入後3年を経過していれば脱退時に脱退一時金が受け取れる等加入者の立場にたって制度設計されている。これを補う団体所得補償保険もある。
 保険医協会の共済制度はスケールメリットが大きく、事務手数料などを除きマージンはできる限り加入者に還元されている。
 この共済が利用できるのは会員だけの特典だ。ぜひこの機会にご検討を。

【奈良保険医新聞第379号(2014年4月10日発行)より】


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