奈良県保険医協会

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世界文化遺産・元興寺で、入れ歯供養:奈良県保険医協会(10月10日)

 奈良県保険医協会は10月10日、奈良市の真言律宗・元興寺がんごうじで「入れ歯供養祭」を開催し、同会役員の歯科医師や患者、関係者らが参列しました。
 歯科医院を通じて預けられた、役目を終えた義歯を本堂の仏前に安置して法要が厳修ごんしゅされ、厳粛で清浄な雰囲気のなか、入れ歯への感謝の気持ちを捧げる時間をともに過ごし、参列者一同、改めて、歯と口の健康の大切さに思いを致す機会としました。
 冒頭、青山哲也理事長が開会挨拶で開催に至った経緯と趣旨を紹介、法要のあと、元興寺住職・辻村泰善師、馬場淳副理事長がそれぞれ講話をおこないました。
 辻村師は、長年、身体の一部としてはたらいた義歯を供養することが意義深いと説きました。馬場副理事長は一般参列者に向けて、歯を多く残すこと、歯を失っても入れ歯で補うことが、いかに健康に役立つか、また咀嚼や嚥下で入れ歯の果たしている役割などをわかりやすく語りかけました。また、奈良県歯科技工士会・小野山幸夫会長ら歯科技工士も参加し、馬場氏より紹介し、挨拶しました。
 参加者には「保険でより良い歯科医療を求める請願」署名用紙やリーフ、歯科技工パンフ、「よりよく食べるはよりよく生きる」パンフなどを配布して、理解と協力を求めました。
 奈良県保険医協会ではイレバデーからイイハデー月間の取り組みとして、今回初めて、入れ歯供養祭を開催しました。すでに取り組まれている他県の例も参考にして、患者さんから使わなくなった入れ歯の処分で相談を受けたことのある役員からの発案で準備、趣旨に賛同した元興寺の協力を得て開催に至りました。
 元興寺は、奈良市にある世界文化遺産の一つ。会場となった極楽坊本堂は国宝で古い町並みの「ならまち」の中にあり、素朴で閑静な佇まいで古い歴史を伝えています。当日は、本堂での供養祭を催す間も観光客や参拝者が続きました。

※堂内の写真は奈良県保険医協会が特別に許可を得て撮影したものです。

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