声明:「共謀罪」(「テロ等準備罪」)を新設する組織犯罪処罰法等改正案の採決強行・成立に抗議し、廃止を求める
共謀罪(「テロ等準備罪」)を新設する法案が昨日6月15日、参院本会議で可決、成立しました。これを受けて、当会ではこれに抗議し、廃止を求める理事長声明を発表しました。
この声明は、政府(首相官邸、法務省)と、自由民主党・公明党・日本維新の会の各党、ならびに、地元関係の衆参国会議員6氏に送付しました。
理事長 青山哲也
組織犯罪処罰法等改正案の
採決強行・成立に抗議し、廃止を求める
「共謀罪」(「テロ等準備罪」)を新設する組織犯罪処罰法等改正案が6月15日、参議院で自民・公明の与党と日本維新の会の賛成で可決、成立した。
私たちは、同法の内容も、その成立を図った国会運営も、まったく容認できない。
同法によって新設される「テロ等準備罪」は、277もの広範な犯罪について、組織的犯罪集団が2人以上で計画(実行の合意)し準備行為をおこなうことによっ・
峠菷海垢襪箸気譴燭・・仂櫃箸覆訌反ヅ・蛤畚乎弔糧楼呂・△い泙い如・餡饋概弔里覆・覗楮座仂櫃飽貳命佑魎泙泙覆い箸寮睫世睚い垢覆鼻・震笋簓坩造・④・辰討い拭7弉茲篏猗・坩戮鯆瓦戮襪燭瓩砲蓮・錡鐡・粉道襦・霙阿籠眥絣萋阿覆匹料楮困眦・海帽佑┐蕕譴襦・は青敢困任癲・真瑤旅駝韻・睫隻埆淑・⊃概弔・埆淑・箸箸蕕┐討い襦・br> 同法案が閣議決定されたとき当会は、内心の自由、表現の自由を脅かすこと、自首した者に対して刑罰の軽減や免除も盛り込まれたことから密告の奨励につながり、罪の構成要件のあいまいさとも関連して、警察による監視社会が生まれ冤罪誘発のおそれがあること、よって憲法の保障する集会・結社の自由、言論・表現の自由を侵すことにつながると指摘した。
通信傍受法や特定秘密保護法が制定され、通信傍受(盗聴)はその範囲が拡大されたもとでは、「テロ等準備罪」の運用によっては戦前の治安維持法の再来をも想起させると警鐘を鳴らした。
日弁連や多くの法学者が同法案に反対し、国会審議のさなかに、国連プライバシー権に関する特別報告者、国連の表現の自由の促進に関する特別報告者が相次いで、同法案に関して疑問や懸念を表明したことも、私たちの・
坩造判鼎覆辰討い襦・br> しかし、こうした懸念は、衆参の国会審議でぬぐい去られるどころか、一貫しない答弁などを通じてさらに深まっていった。
しかるに、与党は、多くの国民や野党の反対を押し切って同法案を付託された参院法務委員会での審議を打ち切り、委員会採決をせずに参院本会議で「中間報告」ののち採決を強行するという議会制民主主義を否定する、異常な方法を強行し成立を図った。
私たちは、今般の同法案の採決強行・成立に強く抗議し、廃止を求める。
当会は、医療や社会保障で政府の政策路線の転換を求め、批判も行っている。「テロ等準備罪」が、こうした言論活動や運動さえも監視や捜査の対象にしうる口実になること、当会にとどまらず、あらゆる市民活動にも影響が及び、民主的な社会のありようが失われることは、到底看過できない。
私たちは、重ねて「共謀罪」(「テロ等準備罪」)の廃止を求める。
(参考)
◆声明:共謀罪(「テロ等準備罪」)新設に反対します(2017年3月22日)
見解
- 2022年12月23日第57回定期総会 決議
- 2022年7月29日理事長声明「安倍元首相の国葬に反対する」
- 2022年3月3日【声明】プーチンの暴走とロシアによるウクライナ侵攻に抗議するとともに、ロシア軍の攻撃中止とウクライナからの即時撤退を求める
- 2021年9月24日コロナ特例の診療報酬、9月末での打ち切り表明への抗議と10月以降の継続を求める緊急要請
- 2021年7月26日理事長談話「ヒロシマ・ナガサキ、そしてオリンピック」
- 2021年5月26日「75歳以上の医療費窓口負担2割化」法案、少なくとも今国会での審議・採決はやめて、コロナ対応に集中を
- 2021年2月24日理事会声明「日本政府の核兵器禁止条約への参加は唯一の戦争被爆国としての責務」
- 2020年12月13日第55回定期総会 決議
- 2020年11月14日声明:日本学術会議に対する違法・違憲の人事介入に抗議し、推薦された候補者すべての任命を求める
- 2020年9月18日奈良県へ要望:地域別診療報酬ではなく、すべての保険医療機関に対する給付金等の財政措置を求めます
- 2020年2月4日厚労省公表の公的病院再編・統合「再検証」リストの問題をめぐり、当会など4団体で共同声明
- 2019年12月25日第54回定期総会 決議
- 2019年4月23日健保法等一部改正法案の徹底審議を求めます
- 健保法等一部改正法案の徹底審議を求めます
- 2018年5月17日理事会声明:奈良県の医療の質を低下させ、空洞化、崩壊に導く「地域別診療報酬」―その導入も、検討も、断固として反対する
- 2017年11月21日声明:マイナス改定は容認できません/地域医療を立て直すために診療報酬・介護報酬の大幅な引き上げを求めます
- 2017年6月16日声明:「共謀罪」(「テロ等準備罪」)を新設する組織犯罪処罰法等改正案の採決強行・成立に抗議し、廃止を求める
- 2017年3月22日声明:共謀罪(「テロ等準備罪」)新設に反対します
- 2016年12月23日「高齢者いじめの負担増」の中止を求めます
- 2016年12月3日TPP協定を今国会で批准しないよう求めて、参院特別委員へ緊急のファクス要請―奈良県保険医協会
- 2016年10月25日TPP協定を今国会で批准しないよう求めて、衆院特別委員と地元国会議員へ緊急のファクス要請―奈良県保険医協会
- 2015年9月19日[声明]安全保障関連法案の強行採決、可決・成立に断固として抗議する
- 2015年9月4日参議院議員あて「安全保障関連法案の拙速な採決に反対し、同法案の撤回、廃案を求める」要請―奈良県保険医協会
- 2015年7月16日[声明]衆議院での安全保障関連法案の採決強行に強く抗議し、同法案の撤回、廃案を求める
- 2012年10月5日オスプレイの配備に抗議、撤回求める声明/理事長と反核平和委員長
- 2012年7月20日理事会声明「日本の核武装を想起させる原子力基本法の改悪に抗議する」
- 2012年7月2日理事長声明「消費税増税関連法案と『社会保障制度改革推進法案』の衆議院での採決強行に抗議し、参議院での廃案を要求する」
- 2012年6月8日理事長声明「改めて大飯原発の再稼働に反対する」
- 2012年4月20日理事会声明「大飯原発の『安全宣言』に抗議し、再稼働に反対する」
- 2012年1月20日理事会声明「アメリカの新型核実験に抗議する」
- 理事会声明「診療報酬マイナス改定は回避したが医療再生にはほど遠い改定率―改定率の見直し、引き上げを求める」
- 2011年3月22日福島原発事故に対する声明
- 2011年2月18日医療の市場化拡大で国民皆保険制度の崩壊へと向かうTPPへの参加には強く反対する
- 2010年10月8日〈声明〉犯罪捜査のプロを指導監査に活用する提案と、その問題点を認識しない厚生労働省に強く抗議する
- 2009年11月30日副財務相の診療報酬引き下げ発言に対し財務省へ抗議文~奈良県保険医協会
- 2009年11月6日厚生労働省の政務三役に、レセオンライン義務化撤回求める要請書を送付/奈良県保険医協会
- 2009年10月19日レセプトオンライン請求義務化に関する請求省令の改正案への意見
- 2008年8月25日集会アピール(後期高齢者医療制度の廃止をもとめる奈良県集会)
- 2006年6月14日国民から医療を遠ざけ、国民皆保険制度を壊し、高齢者に苛烈な負担を強いる医療制度「改革」関連法案の可決・成立に抗議する
- 2006年5月19日国民皆保険制度を崩壊させる医療「改革」法案の強行採決に抗議する
- 2006年1月10日(休載)
- 2005年12月20日診療報酬・介護報酬の大幅引き下げに抗議する
- 2005年11月1日国民皆保険制度の発展と逆行する医療構造改革試案に反対、患者負担軽減・診療報酬改善など求めて中央行動(10月27日)
- 2005年10月4日「制限回数を超える医療行為への混合診療導入」の中止と、診療報酬における、医療上の根拠があいまいな回数制限の廃止を求める緊急要請書
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