奈良県保険医協会

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厚生労働省の政務三役に、レセオンライン義務化撤回求める要請書を送付/奈良県保険医協会

 奈良県保険医協会は11月4日、厚生労働大臣をはじめ厚生労働省の政務三役に対して、レセプトオンライン請求義務化の撤回を求める要請書を送りました。義務化を事実上推進するための請求省令「改正」案が示され、パブリックコメント手続がなされて、そのまま義務化の路線に厚生労働省が留まる懸念が強まっているとみて、改めて義務化撤回の必要を訴えたものです。

2009年11月4日
厚生労働大臣    長妻  昭 様
厚生労働副大臣   長浜 博行 様
厚生労働副大臣   細川 律夫 様
厚生労働大臣政務官 足立 信也 様
厚生労働大臣政務官 山井 和則 様
奈良県保険医協会
理事長 峯 克彰

レセプトオンライン請求義務化を推進する省令「改正」に反対し、レセプトオンライン義務化の撤回を求める要請

 貴職には厚生労働行政に日夜ご尽力されていますことに敬意を表します。当会は奈良県の保険医(医師・歯科医師)1000人あまりで構成する団体です。
 貴省は診療報酬のオンライン請求を決めた2006年の省令第111号を「改正」する方針を示し、先般、一部の義務化を免除、猶予することをおもな内容とした請求省令「改正」案を明らかにして意見募集手続をおこないました。
 民主党の総選挙マニフェストでは「レセプトのオンライン請求を『完全義務化』から『原則化』に改め」ると明示しました。しかし、今回示された「改正」案では義務化を維持して例外を一部に認めるに過ぎないものでした。私たちは、オンライン請求「義務化」そのものを撤回して、任意に選択できるようにすることを求めています。多くの医療現場から義務化に反対の声があげられています。
 11月上旬にも「改正」省令を告示するといわれていますが、医療機関のみならず患者・国民の基本的な権利にかかわる重大な問題をかかえているオンライン請求義務化を、一片の省令でのみ押し通すこと自体が問題です。国会審議にはかるなど国民の声をよく聞くべきです。このままごり押しすると将来に禍根を残すことになります。
 以上のことから以下の点について強く要望します。

一、オンライン請求義務化を維持、推進するための省令「改正」はやめること。
一、オンライン請求の義務化そのものをまず撤回すること。
一、オンライン請求義務化をめぐる問題は、国会等の審議も含めて、国民的な合意形成なしに推し進めないこと。

以上


見解

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