奈良県保険医協会

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理事長声明「改めて大飯原発の再稼働に反対する」

 奈良県保険医協会の坪井裕志理事長は6月8日、前日に開催した正副理事長会議での協議をふまえて、政府が関西電力・大飯原子力発電所の再稼働をめざしていることについて、以下の声明を発表しました。
 声明は、野田佳彦首相、枝野幸男経済産業相、細野豪志原発担当相、藤村修官房長官へ送付しました。

2012年6月8日
奈良県保険医協会
理事長 坪井裕志
[声明]
改めて大飯原発の再稼働に反対する

 福島第一原子力発電所の今なお終わりの見えない過酷事故への対応も道半ばのいま、この大事故を経験して原発の危険と問題に真摯に向き合う国民の声をよそに、政府は関西電力大飯原発3・4号機の再稼働をめざす姿勢を改めようとしていない。

 現在、国内の商用原発はすべて運転を停止し、それによる電力不足などの宣伝が、ことさらになされている。しかし、この事態は、福島原発事故の原因究明、検証もまだなされず、危険きわまりない原発の現状に国民が不安を感じているからゆえのものである。

 当会は、2012年度第5回理事会(4月19日)の決定にもとづき「大飯原発 の『安全宣言』に抗議し、再稼働に反対する」との声明を発表した。そこでも指摘したとおり、政府による安全基準は従来の枠を出るものでなく、原発への不安の声にまったくこたえるものではない。

 それにもかかわらず、野田佳彦首相をはじめ政府が率先して原発再稼働へ、国民に原発の必要性を訴えて理解を得ようとしている。国民の生命や安全をさしおいて、いったい何を優先するのか。到底、理解できるものではない。

 私たちは、命を守る医療者の立場から、大飯原発の再稼働に改めて断固反対する。

以上

 なお、4月19日の理事会声明「大飯原発の『安全宣言』に抗議し、再稼働に反対する」はこちらに掲載しています。

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