奈良県保険医協会

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第50回定期総会でお会いしましょう

 奈良県保険医協会の第50回定期総会は12月13日(日)ホテルフジタ奈良で開催する。記念講演は立命館大学名誉教授で安斎科学・平和科学事務所所長の安斎育郎氏に原発問題と科学的批判思考等をテーマでお話いただく。
 安斎氏には2002年の定期総会でも「超能力を科学する」というテーマで講演いただき、スプーン曲げなどを実際に披露しながら何故人は騙されるのか、を話され多数の参加者を得て好評であった。福島原発事故から四年半が経過しともすれば忘れられがちだが、安倍総理が言うアンダーコントロールという状況にはない。汚染水は一向に減らず、廃炉への道筋も見えてこない。そういった中で進められている川内・伊方原発の再稼働などに対して時宜にかなった講演を拝聴することができると今回もおおいに期待している。
 今年度の活動の中では、まずは安倍政権の暴走による安保法制改定の反対運動を挙げなければならない。他団体と合同で街頭宣伝を行い、また県内で開催された集会にも積極的に参加した。自主的に街頭に立った理事も多く、それに対する市民の方の反応も良く、声を上げることの大切さを改めて確認した。残念ながら法案は通ってしまったが国民の反対の声は止まず、我々も今後とも継続して反対の声をあげ、この法律を実施させない、廃案にするための運動を継続していくことが大切だと理事会で話し合っている。
 医療分野では医療介護総合法が可決され入院時食事療養費の負担増始め国保の都道府県単位化、地域医療構想として都道府県単位の病床の縛りなどがますます厳しくなっていく。このような情勢は伝わりにくく、まだまだ一般には知られていない。多くの方々に知って頂くために「クイズで答える日本の医療」など、現在取り組んでいる運動を各医院でもどんどん活用していただき理解を広めていきたい。
 協会活動としては各種研究会や研修会、個別指導の弁護士帯同、共済制度普及等の他、今年度は数年来の課題であった女性会員向けの企画を初めて開催することができた。マイナンバー制度については、11月15日に会員向け講習会を予定している。
 会員に気軽に参加いただける世界遺産巡りやバスツアーなどを開催し、多くの先生方と顔を合わすことができた。特に6月に開催した「風力発電施設見学と淡路島観光バスツアー」は参加者も多く、大変好評であった。また1月と7月には会員懇談会と懇親会を開催し、親睦を深めることができた。
 定期総会では今年度の活動を振り返り、来年度の活動について会員各位の忌憚ないご意見をお聞きしたいと考えている。会員の要望に添い、多くの会員が参加し、益々活気ある奈良県保険医協会にして行く所存である。第50回定期総会にぜひご参加ください。

【奈良保険医新聞第398号(2015年11月15日発行)より】


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