奈良県保険医協会

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新点数検討会(医科)に400人以上が参加―奈良市で3月27日、橿原市で同29日に開催

 奈良県保険医協会は、新点数検討会(医科)を、3月27日(木)、29日(土)両日の午後に開催しました。
 今改定は、技術料はわずかに引き上げになったものの、後期高齢者診療料で新たに医療に包括化がすすみ、外来管理加算に5分という時間要件が新たに付けられるなど、これまでの医療内容が大きく制限される内容になってしまっています。
 改定内容に矛盾が大きく、質疑応答でも外来管理加算算定要件に関する不安の声が聞かれました。「患者さんが時計を見て5分以内に終わらせようとする可能性がある」「マスコミでも“5分以内だと安くなる”というような報道がされている」との発言もありました。
 また、当初引き下げの議論もあった診療所の再診料は据え置かれ、標榜時間内であっても午後6時以降と午前8時より前は、夜間・早朝加算が算定できることになりました。これには「午後6時より前に電話で受付を済ませていて、仕事帰りのサラリーマンが実際には午後8時頃に来院した場合はどうなるのか」などの困惑混じりの質問もありました。これは、来院しての受付の時間で判断するため加算対象になります。
 検討会では、冒頭に、谷掛駿介理事長が改定の問題点などにふれて開会あいさつをしたほか、谷掛理事長、森田隆一理事、坪井裕志・矢追公一委員(日常診療懇話会運営委員)が改定内容について分担して説明しました。また、厚労相あての「“外来管理加算1の算定に係る『時間要件(5分)』を定めた通知の撤回を求める緊急要請書」の紹介と協力への呼びかけも行われました。
 27日は奈良市・なら100年会館、29日は橿原市・県社会福祉総合センターで開催し、それぞれ284人、132人、あわせて416人が参加しました。

協会のとりくみ

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